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外壁塗装の契約で失敗しないために

外壁塗装の契約で
失敗しないために

いざ外壁塗装をしてみたいと思い立ったとき、

  1. はじめての外壁塗装で不安
  2. どこに相談すればいいのか
  3. ネットやチラシなどで塗装業者から見積もりを2、3社取ったけど、どこがいいのかわからない
  4. どの費用が妥当なのか
  5. どこまでの工事がいいのか
  6. どんなことに気をつければいいのか

など、不安が多いかと思います。

住宅リフォーム・紛争処理支援センターの公表では外壁・屋根に関するトラブルが50%を占めています。

手抜き工事や、ぼったくりの被害に遭わないために、はじめての方でも失敗のない、良い塗装工事にするため、基本的な知識や注意点は知っておくことが必要です。
塗装に関する疑問や不安を全て解消していただくために参考にしてみてください。

外壁塗装について考える夫婦

費用だけで外壁塗装業者を選んではいけない

トラブルの大半は、外壁・屋根塗装の専門的な知識や技術がわからず、何が正しく安心な工事なのか判断がつかないため、費用が安い塗装業者にお願いし、一任してしまうことです。

しかし、塗装業者の中には、手抜き工事をするような業者や、専門的な正しい知識がないまま経験だけで工事をしている業者なども少なからず存在しているため、選んだ業者によっては、完成後にトラブルになってしまうこともあります。

  • 塗装の知識はわからないため、基準を知らずに費用だけで塗装業者を選んでいる
  • どこまでのサービスをしてくれるか内容を確認せずに塗装業者を選んでいる

などの理由で塗装業者を選ぶとトラブルの可能性は非常に高くなってしまいます。
費用以外の大切なポイントをしっかりと確認することで、トラブルを最小限に減らす心構えが必要となります。

こんな外壁塗装業者には注意

とにかく契約を結ぼうとしてくる塗装業者

「今日契約してくれればお値引きします」

「今すぐ契約すれば半額にできます」

とにかく仕事を取りたい塗装業者は、相談する時間や考える時間を与えてしまうと相場よりも高いことがバレてしまいますので、決断を急かします。また、

「今すぐ工事しないと危険」

「今すぐ契約しないと雨漏りが起こる」

などと不安を煽り、強引に契約を結ぼうとするので、十分な判断ができない場合は契約を控えるべきです。

少しでも不安になったら、契約を急ぐのではなく、複数見積もりや他の塗装業者への相談をすることをおすすめします。

仕事を取りたい塗装業者

極端な割引を積極的に提案してくる外壁塗装業者

実質、足場代・塗料代は値引きをするのが難しいので、その値引きは結果的に職人さんの人件費が削られることとなります。そうなると、職人さんのサービスが低下する可能性が出てきます。

高すぎる塗装業者にも安すぎる塗装業者にも注意が必要です。

訪問販売や点検商法などの外壁塗装の営業

「キャンペーン中なので安く工事します」

「モニターになると安く工事ができます」

「限定〇名で残り1名です」

「足場代を無料にします」

これらのフレーズを用いて、悪徳業者は言葉巧みに消費者の心理につけこんできます。また、

「新しい塗料を試してほしい」

「HPなどに実績として載せたい」

などの理由で「安い」「お得」といったフレーズを用いた勧誘が塗装業者からあった時にも気をつけてください。

これらの契約に結びつけるための営業トークには注意が必要です。

甘い言葉を用いて勧誘する悪徳業者

耐用年数が異常に長い塗料をすすめる外壁塗装業者

塗料

耐用年数が異常に長い塗料をすすめる塗装業者がいます。

塗料にも寿命があり、日本トップメーカーが表示している耐用年数では短いもので5年、長くても25年までしか存在せず、それ以上に長く持つ塗料は販売されていません。

「この塗料は30年持ちます」等、自信満々にすすめられた場合は注意が必要です。

既存メーカーの塗料の配分量を少し変えただけという可能性もあります。

しつこく営業してくる外壁塗装業者

しつこく営業してくる塗装業者

見積りをしてもらったから契約をしなくてはいけないというわけではありません。

契約をしないのであれば、その理由をはっきり伝えることが重要です。

契約しないことを塗装業者に伝えても、それでもしつこく営業してくる場合は「消費者センターに相談する」と伝え、毅然とした態度を示すように心がける必要があります。

火災保険で「自己負担額なし」をすすめてくる外壁塗装業者

無条件に「火災保険の自己負担額をなしにできる」と謳っている塗装業者は注意が必要です。

保険には「住宅火災保険」「住宅総合保険」「住宅総合保険の補償範囲を拡大した新タイプの保険」の3つがあります。

これらに共通するのは、摩耗・変質・変色など「経年や老朽による劣化」は補償の対象とはならないということです。

よって、すべての工事が自己負担なしではありません。

免責や支払われる金額に上限などもあり、あくまでも保険内容に準じた範囲内でしか保険金が下りないのが一般的です。

申請の仕方も保険会社によってさまざまで、まずは「保険金を使える」と勧誘されてもすぐには契約せず、ご加入している保険会社に確認をとる必要があります。

老夫婦に説明する営業マン

外壁塗装の一括見積もりサイト

一括見積もりサイトでは、複数見積もりの手段としては利用しやすいメリットがあります。

しかし、利用する上で以下のことは知っておいた上で参考程度に利用することをおすすめします。

  1. どういった観点で業者が選ばれているのか不明なサイトもある
  2. 個人情報が搾取される
  3. 電話ラッシュによるストレス(見知らぬ電話番号から次々と電話がかかってきます)
  4. 見積もりサイトは紹介手数料という形で契約額の10~20%を塗装業者側へ請求するので、塗装業者は手数料分を加味して価格設定を行い、上乗せされた費用は施主側の負担となる
  5. 外壁塗装についてほとんど知識のない個人が、クリックして見積もりや施工が決まれば報酬が貰えるアフィリエイトサイトを運営していることもある
スマホで外壁塗装の一括見積りサイトを閲覧する高齢男性

その他の注意事項

クーリングオフ制度

電話をかける高齢女性

クーリングオフは万が一の保険として、契約するうえで非常に重要な項目です。

契約した日から8日以内(契約書を受け取った日が1日目)であれば、クーリングオフ制度が適用されます。

このクーリングオフに対して説明が不十分であったり、契約書等に法律で決められた通りにクーリングオフについての注意書きをしていない等の不備がある場合は、契約を控えるべきです。

それでも契約してトラブルになってしまった場合、なるべく早めに消費者生活センター(電話番号188)に相談しましょう。

色選びは慎重に

外壁の色を決める際、好きな色で、自分のイメージに合う色で、という安易な考えで早々に決めてしまうと後悔してしまうこともあります。

一度塗り替えると最低でも10年はその色です。一度の金額もかさむので、流行りや一時的な気分に左右されずに考える必要があります。

また、周辺の環境から浮きすぎていないか、自分だけでなく一緒に住んでいる家族も納得した色か、いろんな要素を検討しましょう。

建物の形によって似合わない色、というのももちろんあります。

例えば和瓦屋根で、和風なつくりのお家の外壁に派手な赤・ピンク色は合わないなどです。

また、庭や玄関の造りも見て、どのようなイメージの家にするかを決めてから、色選びに進んだほうが良いでしょう。

住宅のカラーシュミレーション画像

本当の色は塗るまでわからない

よく塗料メーカーや塗装業者が見せてくる色見本だと、ひとつひとつが小さく、似た色同士の違いがわからなくなったりします。

実際塗ってみると何か違う、ということを避けるためにも、塗装業者にA4サイズくらいの大きめの色見本を用意してもらうか、可能であれば、艶感を確かめるためにも、どこかに試し塗りをしてみることをおすすめします。

「思ったよりビカビカに光沢がありすぎる」

「もっと艶感があると思ってた」

というようなギャップを防ぐことができます。

また、天気によっても色は変わります。

例えば太陽光の光が多く、反射率の高い晴れの日には全体的に色が明るく感じ、夕方は太陽光が赤みを多く含むので色味が変化します。

さまざまな天気、時間帯でチェックしてみましょう。

カラーシュミレーション用のたくさんのサンプルカラー板

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